※この記事はネタバレを含むため、クリア後にご覧いただくことを強く推奨いたします。
ギュスターヴ誕生からこの章に移るまでにすでに涙腺が危うい私に追い打ちをかけたのがこの章。
移り住んだグリューゲルにて、ギュスターヴの荒んだ少年期が観れる章だ。
この章で、物心が付き自分の存在についてギュスターヴは相当なコンプレックスを抱えているとわかる。
自分は周りと違う、自分は周りよりも劣っている、術もアニマもない人間のクズだ。と
そんなギュスターヴは母ソフィーに叱られる。
その時のセリフが私は大好き、
「木々が花を咲かせるのは、術の力ですか?」
「鳥が空を飛べるのは、術が使えるからですか?」
「術が使えなくても、あなたは人間なの。」
「人間なのよ、ギュスターヴ!!」
このセリフを目で追い、読み込んだ時にはもう胸が締め付けられてほぼ吐きそうだった。
最初から激重だよぉ…死んじゃうよぉ…
そんなことを思いながらもまだ終わらないよ!この章はまだ終わらないよ!
𠮟られたギュスターヴはフリンにまた当たり散らす。
そこで一番私に効いたセリフが通りがかったレスリーから放たれる。
「泣いてるの、ギュスターヴ?」
う、うわあああああああああ!!!
そうだよ、泣くよな、だってまだ齢12にして、こんな境遇…
そして母の言葉、正論。ド正論。
当たり散らしたくもなる、逃げ出したくもなる。
そのシーンでよりフリンの心境もわかる。
「ギュス様恐いけど、ギュス様だけなんだ、ボクのこと解ってくれるの……」
このセリフを行った後すぐに「ギュス様!!」とギュスターヴの後を追いに行く。
ワッ…クソデカ感情やん…ゥゥ
それを見ていたレスリーの「術が使えないって、そんなにつらい事なのかな……」このセリフも切なさを加速させる。
ギャア!(クソデカ感情に襲われる鳴き声)
その場で蹲りたくなるほどの感情を抱えたまま、まだまだ続きます。
水辺で黄昏るギュスターヴにあけびを取ってきてあげるシーンになる。
フリンが話しかけてもギュスターヴは黙ったまま。
そこで解釈の分かれるフリンのセリフがでてくる。
「大丈夫だよ、誰にも見られなかったから。」
私は初見のとき”あけびを取ってきたのこと”だと考えていた。
そう考えると前にギュスターヴと一緒にあけびを取る、いや盗んだことがあるんだろうな、
そのときフリンがドジをして怒られたのかななどの、妄想が膨らんだからだ。
しかし、一部意見では”ギュスターヴの泣いているとこ”なのではという解釈もあって
なるほど!そういうのもあるかと考えたりして、プレイヤーによって受け取り方が変わるのって面白いよなぁとしみじみ思った。
そして「たべよう、ギュス様。」のセリフのあと静かにその章は幕を閉じる。
なにも返さないギュスターヴに怒られたことや、泣いていたことに対して、なにも言わずに寄り添ってあげるフリンのやさしさも感じられる素晴らしい章でした。
この時点ですでにクソデカ感情大爆発している。
この先、この物語はどうなっちゃうの!?、私は耐えられるの!?
そう思いながらもワクワクは止まらず、せっせせっせとサガフロ2をプレイする忍月であった。
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ILLUSTRATION: TOMOMI KOBAYASHI